三川殿の真正面には前殿に面した「天壇」(舞台)があり、神明へ捧げる演劇が行われます。頂上からは基隆河と關渡平原を見渡すことが出来ますが、安全上の理由により、普段は閉鎖されています。屋根には「剪粘」で二頭の龍が珠を奪い合う造形や各種装飾が施され、後ろ側の壁には「祈求吉慶」をモチーフにした泥塑作品が造られ、天井には鳳凰と牡丹が色鮮やかに描かれています。


  •   建造物は木構造を真似て鉄筋コンクリートで造られ、階段を上って平たく造られた屋根の上に立つと、頂上から中港河の埠頭を一望できます。屋根は八角形で、オレンジ色の瓦と瓦当・軒平瓦が施され、屋根末端の跳ね上がっている部分は「捲草」と呼ばれる巻き鬚のような造形で、屋根と屋上の境目には三対の「八尾蒼龍」が置かれています。龍の口は水を吐き、二頭の間には火の珠(摩尼珠)が配置され、二頭の龍が珠を奪い合う様子が常に上演されています。