台湾では天を敬い祖先を祀る廟信仰が主流で、媽祖生誕は人々の生活に深く根付き、重要な年間行事となっています。毎年旧暦1月15日の元宵節、3月23日の媽祖生誕の日には、灯会(ちょうちん祭り)や媽祖遶境(媽祖が街を巡る行事)等があり、正月・清明節の墓参り・端午節・中秋節といった祭日に劣らず盛大に行われます。当日は世の中の太平を象徴するかのように、家に親しい友人等を招いてごちそうを振る舞い、祭典を祝います。

  關渡宮の年間行事は以下の通りです:

  一、年越し春節期間:信徒向けに平安灯・光明灯の点灯、太歳灯の奉納。
  二、観光(元宵)節のお祝い:一般市民向けに花灯(様々なデザインの提灯)を展示。
  三、天上聖母生誕祝い:旧暦3月17日から3月25日までの9日間に、護国祐民礼斗大会(国と民衆の平安を祈願する大型の法会、別称春斗)を主催。
  四、廣渡寺護霊超渡盂蘭盆法会(お盆供養):旧暦7月1日から3日までの3日間。
  五、輪値角頭中元普渡:旧暦7月15日。
  六、天上聖母飛昇記念日:旧暦9月9日から9月17日までの9日間に、護国祐民礼斗大会(秋斗)を主催。
  七、常駐の専門の道士が信徒の需要に応じて「祭解」(お祓い)を行う。