「太歳」とは太歳星君を指し、「歳君」または「天甘」「地支」とも呼ばれ、合計60の星君が存在し、それぞれ名称も異なります。毎年交替で、一名の星君が担当となり、人々の十二支によって吉凶禍福を定めます。ただし、太歳となる干支と同じ干支を持つ者、もしくは関連する干支にあたる者は、「本沖」「偏沖」「小沖」のいわゆる厄年(犯太歳)となります。
【ネット点灯】(安太歳)
風習では、六年違いで「本沖」もしくは「偏沖」にあたり、三年違いで「小沖」となります。例えば、申年であれば申年の者は本厄(正沖)となり、六歳差の寅年は「偏沖」、三歳差の蛇年と亥年の者は「小沖」にあたります。
厄年の場合、太歳神の怒りに触れて災いを招くことを避けるため、寺や廟で太歳神に参って「安太歳」を行い、災いを避け、厄を解きます。他には「光明灯」を点灯し、運を強めることも可能です。台北市關渡宮でも「安太歳」を通じて、厄年の影響を最小限にとどめ、禍を転じて福と為し、その年の平安を祈願することができます。