媽祖とその他の神明に感謝し、天下泰平と社会の安泰、信徒の幸福と平安を祈るため、民国98年6月1日~7日(旧暦5月9日から15日)の7日間にかけて、第一回「梁皇宝懺法会」が開催されています。法会は荘重に執り行われ、役員は全期間に渡って参加し、信徒の参拝も加わって、非常に敬虔な雰囲気の中で進められました。民国99年以降は、旧暦5月21日から27日に7日間の定例行事として「梁皇宝懺法会」を開催し、対外にも開放して一般の信徒が参加できるようになっています。


【ネット登録】(梁皇宝懺法会)

  「梁皇懺法」は南朝時代に梁武帝が宝誌禅師や高僧等10人を集め、皇后であった郗氏を成仏させるために制作された「慈悲道場懺法」で、後に「梁皇宝懺」と呼ばれています。武帝は仏教信仰に篤く、寺の建立や法会の開催など、一生を仏教の教理研鑽に費やし、固く戒律を守りました。ところが武帝の妻は生前、非常に腹黒く、人を陥れたりしたため、死後は大蛇へと変わり、武帝に助けを求めたと言われています。武帝は宝誌禅師らに頼み、経律に基づいて懺悔文10巻を制作し、夫人の代わりに懺悔することで仏の力を借り、夫人は無事に大蛇の身を解かれて往生したと伝えられています。「梁皇宝懺」は中国に伝わる最古の懺悔法で、1000年以上の歴史があり、「懺悔の王」とも呼ばれ、古くから宝典として崇められてきました。「梁皇宝懺」を唱え、膝をついて礼拝している間に罪は洗われ、災厄は解消し、福と知恵が増して心身に平安がもたらされることから、現世の親族や既に亡くなった者に向けて行うことができ、業障を取り除いて福と知恵を増し、心身を清めて平安をもたらします。